2011年09月23日

第五十五回 活動レポート

SAJ陸前高田復興支援ボランティア活動報告 米海軍横須賀基地FLC

SAJ陸前高田復興支援ボランティア活動報告 米海軍横須賀基地FLC
集合写真

総勢30名で臨んだ今回の団体ボランティアツアー。日程上の都合などで泣く泣く参加を取りやめざるを得ないメンバーを含むと、その数は倍以上でした。年齢、性別、国籍の壁を超えて、色んな人間が集まって今回のボランティア活動が実現しました。

元々交流する機会があまりない、横須賀海軍基地と座間陸軍キャンプの従業員が協力し合い実施に至りました。今回のツアーはそんな私たちにとって、志一つに共に活動できるまたとない機会となって、未曾有の東日本大震災の被災者支援という目的以外にも、多くの副産物を生み出す良い活動となりました。

「一体何ができるのだろうか...」、「一人では不安だけど、誰かとならきっと役に立てるはず」、「劣悪な環境での作業に自分は耐えられるのか」。職場でそんな言葉を耳にしたことがきっかけで始まった団体ボランティアへの参加。発起人を含め、横須賀・座間にはそれぞれ、既に個人でボランティア活動に参加した経験者も。そのメンバーを中心に今回の活動が調整・実行されました。


前夜に神奈川を出発したバスは、ボランティアセンターでの手続きを済ました後、市街地から少し外れた高台にある小泉公民館へ到着。海を眼下に見下ろし、林檎や梨など様々な果樹に囲まれたとてものどかな区域にその公民館は建っていました。そこで今回お世話になった馬場町内会長が笑顔で私たちを迎え入れてくれました。のんびりする暇もなく直ぐに資材をバスから下ろし、公民館から300mほど離れた作業現場へ。公民館から海に向かって坂を下りていくと、あるところを境に、それまで果樹に囲まれた風景が突然手付かずの畑、荒れ果てた田んぼへと姿を変えていました。そこが津波の被害から免れた境界線でした。そこは海岸線から1kmほど離れた地点。海抜も相当な高さがありました。そんな高台まで波が押し寄せ、あの田畑をあんな姿へと変えてしまったのです。


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今回お手伝いをさせていただいたのは、雑草が生い茂る田んぼの清掃作業でした。津波による塩害で農作業が出来ずそのままになってしまっていた田んぼで瓦礫や雑草を片付けました。慣れない手つきで鎌や熊手、手押し車などを使い、手分けして雑草を刈り取っていきました。その中で、リーダーシップを執り効率よい流れ作業を指示する者、周りを気遣い声を掛けて回る者、切れにくくなった鎌を研ぎ続ける者、慣れない作業ながらも黙々と懸命に作業に取り組む者。最初は何をどうしたら良いのか分からなかったメンバーも、互いに協力し合い分担しながら作業を続けていきました。

作業を開始するまで「何が出来るんだろう」と不安に思っていた人たちも、いつの間にやらそんなことは忘れて、ただ目の前にある田んぼの片付けに集中していました。それまで面識のなかった人たちも、水を分け合ったり、一緒に昼食を食べたり、道具や服についた泥を洗い流したり、また地元の方と会話をしている姿も印象的でした。


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今回の活動はたった一日だけの作業でした。帰りの道中で多くの人が「またこのような機会があれば参加したい」という言葉を口にしていました。地震発生から7ヶ月。確かに復興にとてつもなく時間が掛かっています。これから東北には厳しい冬がやってきます。そんな時期だからこそ、このような活動に参加した人もそうでない人も、「何かできることはないか」という気持ちを持ちつつ、被災地への支援を続けていく必要があると思います。一人一人が毎日何かを続けていけば、きっと現地にももっともっと多くの笑顔を届けることができると思います。まずは続けること、忘れないこと。活動機会が減ってきてはいますが、アンテナをピンと張り、これからも被災地への応援を続けて行きます。


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