2011年07月12日

第三回 活動レポート

SAJ 陸前高田復興支援ボランティア

SAJ 陸前高田復興支援ボランティア

 今回は、ワタミグループとしての初の公益財団法人School Aid Japan主催の復興支援ボランティアに参加しました。参加者は総勢34名です。
 ボランティアセンターにて受付とオリエンテーションを済ませ、この日の作業場所である小友町へ。この日は、北海道から来ていた別の団体と合同での作業ということで、その団体の車の先導にしたがって作業場所に向かいました。
 道中、市内の様子を見ると、まだまだ被害の爪あとが色濃く残っており、参加者も息をのんで瓦礫の山を見ていました。


 今回、依頼があった作業は、瓦礫の撤去と側溝に詰まった泥をかき出す作業です。
 5~7人1組でチームを組み、瓦礫側と側溝側にわかれて作業開始です。

 側溝での作業は、メインの泥のかき出しも大変でしたが、それ以上に大変だったのが、側溝にかぶさっていた蓋を戻すという作業。私達が来たときには、蓋が開けっ放しになっていたため車がすれ違うことが出来なくなっていました。側溝に入って泥をかき出したあと、その蓋をもどします。しかし、この1枚1枚が1人ではもてないほどに重いのです。「せーのでいこう」「そっち気をつけて」などお互いに声をかけあって、力を合わせて戻していきました。
 瓦礫の撤去は、最初こそ「どれが瓦礫なのだろう」という戸惑いがあったのですが、要領を掴むと作業がどんどん進んでいきました。瓦礫を拾って、一輪車に乗せて、重機やトラックが入ってこられるところまで運びます。機械ができるところは機械で、機械が入れないところは人の手で。地道な作業を一所懸命に続けました。瓦礫の奥からは、ときどき思い出の品が出てきます。今回は、この家の方の思い出の品なのでしょう、甲子園に出場したときの記念ボールも見つけ、胸が締め付けられるような思いでした。そういったものを見つけるたびに、突如襲ってくる天災の恐ろしさと悲しさを感じました。


写真3-1.jpg
側溝に入って泥をかき出します


写真3-2.jpg
一輪車に瓦礫を乗せて・・・


写真3-3.jpg
重機の入れる場所へ積み上げます


 お昼前には、依頼主の自治会長さんが現場に来てお話をしてくださいました。震災当時、津波が高さ7メートルもある堤防を超えて、この地区に流れ込みました。自治会長さんは必死で近くにいたおばあさんの腰を押し上げて高台につれていったそうです。

 自治会長さんには、何度も「ありがとう」という言葉をいただきました。また「倒れないように本当に気をつけて、休憩を必ずとってください」とも言われました。あれだけの大きな地震にあい、津波でご自身の財産も含めて多くのものが流されてしまったというのに、それでも他人を気遣い、感謝の言葉をかけることができる。そんな優しさと強さをもった自治会長さんから、こちらが沢山のことを学ばせていただきました。

 14:00に作業終了。自治会長さんが持ってきてくださったポリタンクの水で手を洗い、道具を洗います。ふと作業していた場所を見ると、最初は小さかった瓦礫の山が大きな山になっていました。側溝の蓋を戻したことで、道路で車がすれ違うことが出来るようになっていました。
 今回の被害状況から見たら、小さな、本当に小さなことかもしれません。しかし、どんなに小さくても、確実に復興に向けて一歩前へ進むことができたのではないかと思いまた。

レポート担当 ワタミ㈱人材開発部 近藤 巧


現場で見つかった記念ボール

 私がその甲子園出場記念ボールを見つけたのは本当に偶然でした。たまたま別のものを拾おうと海に身を乗り出したときに、今まで蔭になっていたところにこのボールが浮かんでいるのが見えたのです。
 このボールを拾ったとき、嬉しいというよりは、非常に複雑な思いにかられました。「このボールを持っていた人は無事だったのだろうか」「ちゃんとその人に届けることができるのだろうか」そんなことを考えました。
 きっとこうやってボランティアに来て、思い出の品を拾った方は皆同じように思うのではないでしょうか。そこに住んでいた方がいて、たくさんの思い出を積み重ねていたのだということを考えると、その方々が本当に無事でいてくださるのを祈る他ありません。

 後日、不思議な話を聞きました。陸前高田出身の介護ホームの職員の方が、たまたまこのボールの持ち主と同じ苗字で、知り合いの親戚かもしれないということでした。たまたま自分が見つけたボールが、たまたま自分の働いている会社の仲間と繋がる。縁というのはどこかで繋がっているのだなと思うと共に、一歩踏み出したからこそ、こういった縁に繋がるのかもしれないとも思いました。

レポート担当 ワタミの介護㈱ 堤 哲也 

写真3-4.jpg
現場で見つかった記念ボール

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